2011.05.31
一念天に通ず
こんにちは!
2年の藤田です!
春季リーグ戦が終わり、新人戦が始まります 。
新人戦特集はもう読んでいただけましたか?
今回は「新人戦に向けて」ということで、私的な内容にはなりますが、
初めて記事を書かせていただくことになりました!
私が神宮に懸ける想いも、先日の記事の山本と同じ「恩返し」です。
私が東京六大学で野球をやらせてもらえているのは、
家族、友達、多くの方々の支えがあってこそです。
私にできる恩返しは、まずは神宮のマウンドに立つ姿を見せることだと思っています。
そのなかでも、私の大学野球生活の大きな支えとなっているのは、
高校時代の仲間です。
高校2年の夏、私の学年の女子マネージャーは病気の再発で入院しました。
1年間病と闘い、私達の最後の夏には記録員として一緒にベンチに入ることができました。
私達は決して強いチームではなく、初戦はサヨナラ勝利を
プレゼントできたものの、2回戦で敗退してしまいました。
それから仲間達それぞれが受験生としてスタートし、
彼女も病と闘いながら医学部を目指しました。
しかし、卒業式を目前に控えた3月、彼女は力尽きました。
後日、彼女のご両親から「野球部のために役立てたい」と、
彼女が大学のために貯めていた貯金で母校の野球部の横断幕を作るという提案をいただきました。
仲間達と話し合い、横断幕に入れた言葉は
「一念天に通ず」
天から見守ってくれている。私達の気持ちが天に届くようにと。
この言葉は私のグローブにも刺繍を入れています。
こんな私が彼女に対してできる恩返しは、
志半ばにして亡くなった彼女の分まで生きること、
空から見守ってくれている彼女に神宮のマウンドで投げる姿を見せることだと思い、
それが私の野球生活の軸になりました。
仲間達は別々の大学に進学しましたが、彼女が皆を繋いでくれています。
彼らの存在があってこそ目標に向かって頑張れているのです。
もちろん、新人戦が最終目標ではなく、
目指すはリーグ戦での登板で優勝に貢献することですが、
この新人戦も恩返しの第一歩として大事な機会ですので意気込んでいます。
個人的な話になってしまいましたが、目指すは春季2連覇です!
全力で戦いますので、皆さん応援よろしくお願いします!
【2年投手・藤田知也・大宮高校出身】